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クリミナーレ!DUELLO Vol.4ネロ&カラ感想

クリミナーレ!DUELLO最終巻,ネロ&カラを聴きました。

クリミナーレ!もついに4期。4期ってすごいな?!来月にはもう5期であるRが始まります。時間の流れが速すぎる。ちなみに,同じRejetで4期まであるのは「シチュエーションCDの金字塔」「シリーズ累計販売枚数十五万枚突破」など輝かしい称号を持つ「新撰組 勿忘草」などですね。

参考:

【Rejet】新撰組暁風録 勿忘草 PV - YouTube

 

クリミナーレ!DUELLO,最終巻はネロとカラでした。

・ネロ

アンフィスバエナで話題になっている8人のマフィアのうちの1人。
『プロジェクト・マッキナ』の被験者。
死体処理や裏切り者の始末などを行う「清掃屋(=iena)」。
そのため、敵はおろか組織内にも忌み嫌う者が多い。
双子の弟であるカラとは良いコンビだが、偏愛する貴女を巡って言い争いすることも。

・カラ

アンフィスバエナで話題になっている8人のマフィアのうちの1人。
『プロジェクト・マッキナ』の被験者。
双子の兄であるネロと共に「清掃屋(=iena)」の仕事を行っている。
過去の拷問の後遺症で片目が変色、痛みに鈍感な体となってしまった。
ネロをフォローするように明るい振る舞いを見せるが、根は卑屈なところがあるコンプレックス持ち。

引用元:

【クリミナーレ! DUELLO】公式サイト | Rejet

ネロとカラは双子です。見た目も性格もあまり似ていませんが,同じ仕事(清掃屋)をしていたり同じマッキナ(イタリア語で機械の意。クリミナーレ!においては過去プロジェクト・マッキナにて育成しようとした機械のような戦闘員のこと。非人道的な訓練を受けていたらしい)だったり同じジャケットを着ていたり(着こなし方が全然違って萌える),お互いのことをかなり深く理解している様子*1があったりします。CVが平川大輔さんと下野紘さんという声があまり似ていないお二人なのも面白いです。

DUELLOはスピンオフです。そのためか,これまでのVol.1~3は比較的ライトな,キャラクターの心理描写よりもアクションや駆け引きに重きを置いたシナリオが展開されていたように思います。本編でキャラクターが過去のトラウマと向き合ったり自らの弱さを曝け出したりすることが多かったクリミナーレ!において,個人的にDUELLOはキャラクターの心理的負荷の少ない特典のような存在でした。それ故に,ネロ・カラ2人のの過去が掘り返されたVol.4はDUELLO史上最も重いストーリーだったと思います。しんどい!良かったけど!しんどい!でも良かった!

以下,ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 冒頭部分でネロの口から出た「組織内でも人望の厚いジェラルド」という言葉に最初からテンション上がりました。アンフィスバエナ箱推しとしては他のメンバーからジェラルドについて語られてるとめちゃめちゃ嬉しいです。
  • 暇とはいえ組織でポーカーするカラが可愛い。ポーカーは一人ではできないので(当たり前),適当な仲間とやっているのでしょうか。ネロは組織内で慣れ合わなさそう(お嬢さん以外に興味がなさそう)ですが,カラは暇なときにポーカーをできる程度に仲の良い構成員がいるようですね。ジェラルドのことをジェラって呼んでるのも好きです。
  • 主人公が誘拐されたことを聞いて飛び出していったカラですが,ネロと鉢合わせした途端少し冷静になっているのが面白いです。フリートークで平川さんも仰っていましたが,時々どちらが兄なのか分からない絶妙なパワーバランスの2人。
  • 即主人公を見つけるネロカラ優秀過ぎますね…。どうやって探したんだ。GPSでも仕込んでたのか。ネロならやりそう。
  • 無印カラで反撃の鍵となったターゼル銃がまさかの再登場。話は逸れますが無印カラくんの「答えはターゼル銃だよオラァァ!!」は聴いていてめちゃめちゃ気持ちいいです。シチュCDの台詞とは思えませんが。
  • 地下牢に入れられつつ冷静に状況を分析するネロカラはやっぱり戦闘慣れしているというか,マフィアなんだなあ,と思いました。ポーカーしたい!などとふざけているように見せかけて敵の人数や監視カメラを確認する2人。賢い。お嬢さんに対して「合わせてくれれば大丈夫」とちゃんと伝えるのも優しい。賢い。好き。
  • 2人の煽りスキルが高過ぎで笑いました。特にカラ。カラくんに「ダッセーーーー!!」って言われたら私もキレる自信がある。
  • 「てめぇの足を引っ掛けなきゃならねぇから!」前述のターゼル銃の台詞も、無印冒頭で逃げ出す時の「気付かれやしねぇだろ!!」もですが,カラくんの語尾で力を入れる言い方が好きです。
  • 「俺の拳は貴重だぜ」と言うカラくんに対してネロくんは「無駄口叩いてる場合じゃない」と言いますが,君もさっきまで割と無駄口叩いてた気がするよ。俺が先に〜とか。
  • 頭痛・幻覚といった症状によってお嬢さんに薬が使われたことが明らかになる訳ですが,マッキナ被験者のスクリーニングに使われた ・24時間以内に死ぬ ・ネロカラはぎりぎり耐え切って解毒剤投与された ・数時間で死ぬ奴もいた薬…って恐ろし過ぎますね。マッキナは肉体的・精神的な虐待(に近い訓練)だけではなくこういった生体実験のようなこともされてたんだろうか。カラくんが痛みを感じない体になったり目の色が変色したりしたのはストレスだけじゃなく薬品のせいでもあるのかもしれません。 「いっそ全部忘れちまえば楽なのにな」っていうカラくんの言葉が重いです。
  • そして,その薬を約10年の時を経て前ファーザーの娘に対して使うという敵の鬼畜っぷりもやばいです。マッキナ実験の目的がFでファンタズマの言った通り前ファーザーの娘を守るためだとしたら,その目的に対して薬を使うってとんでもない皮肉なのでは。敵の異常性が際立ちます。お嬢さんを「いい材料」と表現するのも怖い。人を人として見ていない。
  • 薬が使われたと分かった経緯が,お嬢さんの自己申告ではなく,お嬢さんの症状「頭が二つある蛇の幻を見る」「頭痛がある」からネロカラが答えを導くという仕立てもすごくぞわぞわしました。「俺だって信じたくないけど」というネロがつらいです。導きたくない答えをトラウマを掘り返しながら導き出す双子 つらい 
  • 「頭が2つある蛇」はおそらく「アンフィスバエナ」のことですね。これも上手いな〜〜!! と思いました。

  • 同じマッキナであるダンテやファンタズマも今生きてるってことは,この薬の試験を生き残ってるってことですよね。でもダンテ覚えてなさそう。
  • ネロはジェラルドに電話していますが,ジェラルドに研究者のことがすぐ通じたということは,ジェラルドもプロジェクト・マッキナの詳細を知っていたのでしょうね。ジェラルドが過去を知った上でネロやカラを重用しているとしたら,ジェラルドの度量の深さすごいなと思いました。さすがファーザー。
  • ネロカラやお嬢さんのためにルチアまで動いてる点にうわーい!!ってなりました。研究者のことを探るのが情報屋キアーヴェではなくルチアというのもたまらん。ルチアそういうこともできるんだね。
  • 「どんな危険な任務よりも、マッキナの施設にいたころの方がよっぽど恐ろしい」「今、あいつに追われていると思うと生きた心地がしない」普段饒舌なカラやお嬢さんには優しく話すネロが,マッキナのことについては躊躇うように話す様子が悲しいです。それだけ2人が負っている心の傷は深いんだろうと胸が締め付けられました。
  • しんどいはずなのに笑顔になれるお嬢さん強い。かっこいい。お嬢さんの気持ちを汲んだ上で,「限界だって判断したら強制的に休ませる」と言えるネロくんもかっこいい。
  • チェーンソー持ち出してくる敵、アメコミ感がありますね。スケールがでかい。全然関係ないですが「イタリアン・チェーンソー」というB級ホラー映画があります。
  • 映画|イタリアン・チェーンソー|The Last House in the Woods :: ホラーSHOX [呪]

  • ハイタッチする双子尊い。可愛い。尊い
  • 両サイドからキスしてくる双子可愛い。というかこのシーンでは珍しくネロがカラに対してキレてないですね。さすがにそれどころではないのかも知れない。
  • 盗聴器を見つけるシーンでは2人の息の合った様子が印象的でした。お互いの考えていることは口にしなくても分かる2人…尊い
  • 「お前のくだらない計画はこれで終わりだ」というカラくんの台詞,「計画」にはお嬢さんのことだけでなく,プロジェクト・マッキナも含まれているんだろうなあ。だとしたら,トラウマを作った張本人に対して「終わりだ」と宣告するカラくんがかっこいいです。
  • ポーカーのシーンかっこよすぎでは???ポーカーについて話していると見せかけて作戦について話しているって洋画みたいだ。クリミナ,たまにこういうトリッキーな仕掛けが入っているの好きです。「そんなに強い手札ならお嬢さんの勝ちかな」とネロは言いますが,もちろんお嬢さんの手札はネロとカラです。最強やん。
  • 最後!!血を飲ませるシーンはDUELLO史上有数のやらしさでした。DUELLOは2人ペアということもあってラブシーンは控えめなのですが(やり過ぎるとただの3Pになるしな),今までの控えめさを補って余りあるやらしさだった。口切れてるからってキスするカラとわざわざ自分を切って血を出して口移しするネロ…ネロに至ってはなんで口移しにしたのか必要性が全然分からないけどエロいからいいです…さすがRejet…

 

今回は,「研究者が実験中近くにいた」というネロのマッキナ時代の記憶が反撃の手がかりとなりました。2人にとってはトラウマでしかない記憶を思い出さざるを得ない状況,途中聴いててしんどかったです。重いわ。でも,辛い記憶と冷静に向き合ったことで事態が好転するというストーリー。2人はトラウマを乗り越えてお嬢さんを救います。強い。

私はクリミナーレ!シリーズの,キャラクターがヒロインと出会ってトラウマや弱さを乗り越えたり,もっと強くなろうと(強くあろうと)したりするところが大好きなのですが,DUELLOの中でそれが一番強く出ているのが今回のVol.4だったと思います。ありがとうRejet様。様付けしてみた。

それから,2人とも逃走中事あるごとに励ましてくれるのが可愛かったです。アンフィスバエナメンバーが励まし続けてくれるだけのCDとか出ないかな。仕事中聴いときたい。「もうちょっとだ!」とか「大丈夫か?無理すんなよ」とか言われたい。切実に。添い寝CDと同じぐらい欲しい。お願いしますRejet様。

 

次はとうとうクリミナーレ!Rですね。5期とか未だに信じられないのですが,そういえばすでに複数店舗で予約していました。きっと発売日が来たら手元にCDがいっぱい来て実感するんだろうなあ。楽しみです!

*1:この二人がお互いのことを深く理解している様はクリミナーレ!Fアニメイト連動特典「マフィアどもの安息日」およびタワーレコード全巻特典「ボディーガードの座をかけて」で知ることができます。