愛のため以下略

私の愛を軽く見るな

自粛生活で必要じゃなかったものと、やっぱり必要だったものの記録

緊急事態宣言がやっと解除されて、ぽつぽつお友達と会うようになった。在宅勤務だったりそうじゃなかったり、家庭があったりそうじゃなかったり、立場や環境は様々だけど、総じてコロナ禍で必要なものとそうじゃないものがはっきりしたよね、という見解はふわっと共通しているのが興味深かった。

比較的物欲と煩悩に溢れている人間なので、特に用がなくても店に行って気に入ったものを見つけては買い、Twitterで評判の良いものを探しに行ってはまた別のものも一緒に買い、ライブやイベントに行っては狂った金銭感覚で謎グッズを買う、という生活をしてきた。
おたくとして長らく生きてきたのでお金を使うことに対するハードルが低い。特に意味を考えずに消費しているものも多かった。チャネルを遮断されて初めて、これってもしかしていらなかったのかと立ち止まるようになったのだと思う。そう思ったら、今の感覚を言葉にして残しておきたくなった。

これはコロナ禍で感じた、必要じゃなかったものと必要だったものの記録です。行き場を失った物欲と煩悩の行方でもある。あとから自分が読み返してこんなこともあったなと思うための、自分用の記録。

(必要じゃなかったもの)LOVE度が微妙な服

毎日会社に行かなくなると社会のために服を着なくなる。そのとき、クローゼットの中に「超好き」とはいえない服がたくさんあることに気づいてしまった。すごく可愛いわけじゃないけど会社以外に予定がない日にはちょうどいいファストファッションの服とか、社外の人に会うときにしか着ない趣味じゃないけど社会性を示すビジネス服とか、クリップの強さが微妙で長時間装着できないイヤリングとか、安いまたは便利そうだからつい買ってしまったけどあまり着なかったアクセサリーや靴とか。

あらゆるものをメルカリで売った。売れるたびに、クローゼットが好きなものに凝縮されていくようでわくわくした。好きな服しか入っていないスペースはこんなにも人を幸せにする。今までは手に入れることでしか幸せになれないと思っていたけど、捨てることによっても幸せになれると気づいたのは大きな学びだった。

(必要じゃなかったもの)石鹸で落ちないコスメ

テレビ会議でしか人と会わない→日焼け止め+石鹸落ちコスメでメイクすれば十分→クレンジングが必要なコスメの使用頻度が圧倒的に減ったので、ほぼすべて手放した。売れるものはメルカリで売った。メルカリ、デパコスなら使いかけのコスメでも当たり前に売れてびっくりする。
クレンジングをしなくなると肌調子が一気に良くなりますね。石鹸落ちコスメのラインナップは以下の通りで、今のところ不便は感じていません。

  • MIMC ミネラルリキッドリーファンデーション
  • MIMC ホワイトニングコンシーラー
  • MIMC ミネラルクリーミーチーク、ビオモイスチュアチーク(血色がないと死人になるので)
  • MIMC ビオモイスチュアアイシャドウ(ミネラル系としてはカラバリが豊富)
  • rms beauty ルミナイザークワッド(超超超便利なバイブスぶち上げコスメ)

メイクをする理由には外向きと内向きがある。前者は社会性を示すため、後者は自分のバイブスを上げるため。出勤頻度が減って外向きの理由がほとんどなくなったら、メイクはただただ自分のためにするものになった。テレビ会議だとアイシャドウの色なんて分からないから好きな色を塗っていい。結果、非常に楽しい。

(必要じゃなかったもの)グッズ

おたく生活の話。もともとたくさんグッズを買う方ではなく、イベント行って物販やってたら買う、ショップ行って気にいるものがあれば買う、という程度だったけど、イベントもショップもないので全然買わなくなりました。アクリルストラップ、タオル、ポーチ、その他もろもろの、推しや関連ロゴがプリントされたものたち。

ないならないで全然大丈夫だと気づいてしまったのは幸なのか不幸なのか。そもそもグッズって何のために買うんだろうね。品質や実用性に対して明らかに高額な品物をあんなに買っていたのはなぜなんだろう。偶像崇拝に近い。アイドルだから当たり前か。と、考えだしたらぐるぐるしてしまって答えが出なかったので、きっとイベントやショップが元通りになっても買う頻度は減るんだろうと思いました。
買った当時は確実に私を幸せにしてくれたアクリル製品や布製品たち。次に会えるのはいつだろうね。とはいえ実用性の高いペンラやTシャツ、タオルはこれからも買うと思います。冷静に考えてペンラが実用性の高い部類に分類されるの意味分かんないな。

(必要だったもの)テンション上がるワンピース

とにかく日常の選択コストを最小化したくて、服をワンピースに絞った。ボトムスとトップスの組み合わせ考えるのめんどくさいなと思って始めたことだけど、私にとっては服を選ぶ時間的・思考的なコストを大幅に削減できてメリットしかなかった。今季はフレイアイディーとセルフォードで6着ぐらいワンピース買いました。どちらもアラサー向けの大人シンプルデザインかつ手入れしやすいポリエステル素材(重要)のワンピースが充実しています。好き。

(必要だったもの)イヤーカフ

マスクしてると髪を耳にかける→耳がむき出しになる→なんかアクセサリーつけたい という流れ。普通のイヤリングだとマスクを着脱するときに取れてしまってストレスなので、取れにくく圧迫感がないイヤーカフが最適。テレビ会議は顔しか見えないので、耳まわりにポイントがあるとテンションがあがる。イヤリングと違って耳をはさまないので、長時間つけていても痛くならないのも嬉しいところ。

(必要だったもの)可愛いフラットシューズ

通勤がなくなると明らかに運動不足になる。ので、意識して外を歩くようにしていました。そのために永遠に歩けるフラットシューズが必要。最近は流行ってるからかスポサンがたくさん出ていて楽しいです。
近所を歩くレベルのことだけど、歩きやすくて可愛い靴なら楽しさが2倍になる。

(必要だったもの)ネイル

ネイル、ほとんどしない派でした。誰かの結婚式なんかのイベントのときにするぐらい。
でも在宅ワークになって誰とも話さず誰とも向き合わず過ごす時間が長くなるにつれ、せめて目に入る部分は綺麗にしておこうと思うようになりました。人と接さないと意識は自分に集中する謎現象。
すぐ飽きる予感がするので、塗るのも落とすのも簡単なプチプラのポリッシュを中心に楽しんでいます。キャンメイクはすごい。



(必要だったもの)ツイステ

ディズニーツイステッドワンダーランド。いや〜〜〜〜楽しいです。レベル上げもストーリー回収もちょっとずつしか進められない地道さが、自粛生活で時間と探究心を持て余したおたくにとって救世主だった。ゆるやかに課金しながら楽しんでいます。今のところハーツラビュルが好きですが、きっとみんな好きになると思う。


必要かそうじゃないかを判断する物差しは必ずしも実用性じゃないしきっと人によって違うから、他の人の価値観も聞いてみたいなあ。好きなものだけに囲まれて健やかに生きていきたいですね。