愛のため以下略

私の愛を軽く見るな

電車で隣に座った男子がやばい子だった話

硬派男子だと甘く見ていたらとんでもない才能溢れる男子を覚醒させてしまっていた話です


今、隣のキミに恋をする。CASE2 東屋大志

今、隣のキミに恋をする。CASE2 東屋大志


今、隣のキミに恋をする。|Mintlip

硬派穏やか×不器用な他校生

硬派穏やか

硬派


今キミ大志くんを聴きました。
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。いろいろ最高すぎてうまくまとめられなかったので長いです。









朔さん・司くんと違って物語は大志くんのモノローグから始まります。え、これ主人公ヒロインじゃなくて大志くんじゃん?大志くん目線でヒロインを攻略するCD。新鮮。ヒロインが超いい子(後述)かつ大志くんが超応援したくなる子(後述)なのでこれで全然いい。

今キミは全部そうなんですけどまずシチュエーションが夢があって素敵ですね。電車で英語の勉強してたら隣の席に座ってた女子高生が英語の意味を教えてくれるってもう恋に落ちるしかないし「僕はあの日、隣のキミに恋をした」ってなるわ。でも“Failure teaches success”は英単語じゃなくて英熟語だよ!そしてこのレベルも危うい大志くんの学力にお姉さんはちょっと不安になったよ!

大志くん普段「俺」なのに最初のモノローグだけ一人称「僕」なのはわざとなのかうっかりなのかどっちなんでしょうね。意図的にだとしたら、初めての恋に新しい世界がひらけたことを表しているようで好きです。人称の変化はその人に内在するものの変化を表していると思う。


カントリー・ガールズ『Good Boy Bad Girl』(Country Girls[Good Boy Bad Girl]) (Promotion Edit) - YouTube

僕から俺になっても幼さに泣いてる


女子高生に逆ナン(逆ナンって今でも通じる?)されて「お願いだからそれ以上近寄らないで」って言っちゃってから焦るところ、素直だけど不器用ないい子なんだなって感じました。気分が悪い人を見かけてすぐに水を買って渡してあげる(自販機で買ってるっぽいSEしてた)ヒロインもすごくいい子。困ってる人を見かけてすぐ行動するってなかなかできることじゃないですよね。もうこの時点でこの2人、幸せになって欲しい。

連絡先を聞くのに超緊張している様子も微笑ましかったです。お互いお礼し合おうとしている2人。何この推せるカップル。もっと話したいだろうに今(朝の通学中)引き止めるのではなく今日の夜連絡するね、という気遣いもできる男、コミュ障じゃなかったら絶対モテモテだと思う。どうでもいいけど今の高校生はまだメアドと電話番号を共有し合うことをもって連絡先交換とするのでしょうか。LINEじゃないのかな?

有言実行、早速その日の夜電話しちゃう大志くん。偉い。できる男は仕事が早い。ちゃんと「今平気?」って聞くのも偉い。デートに誘う言葉が「君の時間を俺にくれませんか」なの、めちゃめちゃ可愛くないですか????


デートもとにかくとにかく可愛いから聴いて欲しいです本当に。ヒロインをなかなか褒められなくて「すごく……あれだね……新鮮というか……」ってうだうだ言ってるとこ、ネガティブに捉えられかねないんじゃとハラハラしました。あれってどっちの意味?!ってなると思う。ヒロインに(たぶん)かっこいいって言われたときの「かっこうぃい?!?!」(裏返ってる)も可愛い。松岡さんすごい。やっとヒロインに可愛いって言えたと思ったら「口が滑って、いや口は滑ってないんだけど!」と言い訳するのも超可愛いです。どっちやねん素直に褒めろや。聴いててにやにやしてしまう。女性にかける言葉のレパートリーが少ないんだろうなってことを終始うかがわせる大志くん、応援せざるを得ない。

と思ってたらさらっと触れたりするわけですよ!!普通に乙女ゲーでよくあるやつじゃん!と思っちゃったけどやった後大志くん自身が死ぬほど焦ってるのめちゃめちゃ面白いですね。小さい妹がいて、とのことですが優しくて自慢のお兄ちゃんなんだろうな。最初の女子高生への態度といい妹への普段の態度といい、女の人は苦手なんだろうけど女性を人としてきちんと大切にできる子なんだろうなと思います。超いい男子高校生だな……。


人の顔色をうかがってしまって言いたいことを言えない苦悩を吐露する大志くん。素直に言ったところで相手に嫌な思いをさせるかもしれない、それは確かにそうだよね、でもそれは相手への諦めでもあるよね、うーん……と思っていたらヒロインは(たぶん)思ったことをきちんと言葉にして伝えられるタイプのようです。そういう点でもこの2人相性良さそう。早く付き合って欲しい。

相手の返事を聞かないうちに「嫌だったら断って!!」と先回りして安全策をしてしまうあたり、自分に自信がないんだろうなって感じですね……大丈夫だ君はイケメン高身長で内面も申し分ないよと言ってあげたい (でも勉強はもうちょっと頑張った方が良いと思う)


2回目のデートは終始ひたすら可愛いしにやにやしてしまいました可愛い この辺になってくると大志くんもだいぶ口が滑らかというか思ったことを素直に口にできるようになっていて、ヒロインをさらっと褒めるし手を繋ぎたいとか言い出すし手をつなぐことをOKしたら嬉しいって素直に言うし手が小さくて可愛いとか言うしヒロイン照れさせられっぱなしです。このあたりからあれ、実はこの人女性を褒めるのめちゃめちゃ上手いのでは……という疑惑が頭をもたげてきます さっき素直に褒めろやとか思ってごめん

告白のシーンはこれぞシチュCD〜〜〜って感じでもう最高だったので聴いてください
ヒロインに出会って恋をして、変化していく自分に戸惑って、でもそれは決して嫌じゃなくて、頭が好きな人のことでいっぱいになってしまうこの……これが恋だよね ……告白OKされて「どうしよう」ってなっちゃうところがまた可愛い……「夢かな」とか言ってておたくかなって思いました


部屋で仲良くする(直喩)シーンは本当にこれ最初同一人物か?って思いました。えろ。素直に褒めろやとか思ってまじでごめん。めちゃめちゃ素直に好き好き言ってて最初とのギャップに死にそうになりました。ここと最後のトラックは女性向けレーベルの本気が感じられます。リジェかと思った。


このまま平和に終わるのかなって思ってたら平和なだけでは終わらないこの……。
いろんな意見がありそうですが、弱気で自信がなかった大志くんが自分の未来を自分で考えて選択できるようになったことは彼にとってとても喜ばしいことで、そうなれたのはヒロインに出会ったからで、でもそのせいでヒロインと離れてしまうという……何この切ない話……。
弱虫でごめん、と声を震わせて謝るシーン、松岡さんまじですごいなってなるので本当に聴いて欲しいです。彼女といると毎日が彩られていくようだった、うんうん恋ってそういうことだよね……。

最後、2人が始まった場所である朝の電車でもう一度告白するのがとても好きです。キラキラした朝陽が差し込む明るい電車を勝手に想像しました。隣に座ってくれる?と尋ねるのも、再度告白するのも、遠距離を選ぶのも、最初の頃とくらべてかなり成長が感じられてすごい。強いな。強くなったのはきっとヒロインに出会えたからですね。

最後のトラックはこれからR15推奨CD始まるかなって思うレベルのエロさだったのであれ……本当にこれは最初声が裏返ってた人……?と脳が混乱しました。ヒロインのことがめちゃめちゃ愛しいんだろうなって伝わってきて松岡さんプロフェッショナルありがとうとしか言えない 聴いて


正直に想いを伝えることはいつだって怖いし、誰も彼もきっと違うどうしだから分からなくて当然だし、でも、だからこそ歩み寄れるし触れ合えるよろこびがあるんだよねきっと。


アンジュルム『46億年LOVE』(ANGERME [4.6 Billion Years Love])(Promotion Edit) - YouTube

誰も彼も きっとちがう同士
わかんなくても当然 ダイバーシティ
傷ついたら「傷ついたよ」と
伝えられたら…


それぞれのペースでそれぞれに幸せになって欲しいなあ。大志くんと司くんは同じクラスのようなので彼女トークしてて欲しい。司くんはきっと大人しそうな大志くんが予想外に進んでいることにびっくりすると思うよ!

隣の席の男子に恋をした(された)話

高校生はちょっと……って思ってる社会(に疲れた)人にこそ聴いて欲しいCDです


今、隣のキミに恋をする。CASE1 一ノ瀬 司

今、隣のキミに恋をする。CASE1 一ノ瀬 司


今キミ司くんの感想です。
ネタバレを含みますのでご注意ください。








いや高校生とかないわー、って思ったんですけど……高校卒業したのとか何年前だよとは思ったんですけど……あまりにもTLで絶賛されてたので、つい……。


最初はあっこの人うるさい無理って思いました。始まりが「おっはようございまーす!!」から始まるシチュCDとかある?ただの賑やかな男子高校生じゃん。なんだか友達多いっぽいしクラスの中心で馬鹿騒ぎしてるタイプのリア充じゃんおたくが一番嫌いなタイプの人間じゃん。この男と恋に落ちるとか大丈夫か。朔さんのときもこんなことを思っていた気がする。でも朔さんと違うのはどこか憎めないところでしょうか。周囲のモブの反応から察するに結構愛されてそう。朔さん普通に女たらしだったしまあまあ敵を作ってそうだったし相手が悪かったら刺されてそうなとこあったもんね……。


教科書を忘れた司くんに教科書を見せたり(平気で教科書忘れるところもおたくが苦手とするリア充っぽいですね……)一緒に先生に叱られたりしつつヒロインと司くんの距離は縮まっていくのですが、図書館で勉強してるシーンではこれもうほぼほぼ告白してない?っていうぐらい好意むき出しで面白かったです。かわいいなあ男子高校生。
やや無理やり好きな人トークに持っていく司くん、ヒロインの好みのタイプを聞いて一喜一憂する司くん、自分に話を振られてうろたえまくる司くん。彼女の好みを聞きたい気持ちが先走って自分が話さなきゃいけなくなるリスクには気づいてなかったのかな。かわいいなあ男子高校生。2回目。


1年のときからずっと好きな奴がいるって堂々と宣言するのも潔くてよかったです。男子高校生なんで斜に構えがちひねくれてなんぼみたいなとこあると思うんですけど、そんな中で好きなもの(人)を胸をはって好きと言える司くんは男前だし、1年のときからずっと好きって言い切る一途さもすごい。こういうとこ人として推せる。でも気を引きたいとはいえ付き合ってない子にお前結構巨乳だよなとか言っちゃだめだぞ〜〜今回は付き合ったからよかったけど!普通にセクハラだからな!


その後消極的なヒロインを司くんが無理に引っ張るかたちで2人は体育祭の実行委員をやることになるのですが、そのときの司くんのヒロインへの言葉がとても素敵でした。

「単に自分に自信がないから目立つことしたくないだけだろ」

「誰よりも責任感強くて頑張り屋なのに」

「私なんか、とか言うな」

って……こんなこと言える高校生がいるのか……なんかもう上司になって欲しい……。
自信がないヒロインになんとか自信をつけさせようとする司くん。彼女が好きだからこそ彼女に自信を持って欲しいんだろうなあ。女性を弱い立場にして支配しようとする男性が多いこの現世においてこんな素敵な男子高校生がいるのか。まじですごい。人として推せる。


2人の関係をクラスの子にからかわれたときの行動もかっこよかったです。いつもつるんでいる仲間に対して、やっていいことと悪いことの区別もつかないのかと激怒する司くん。すごい。友達相手に容赦なく怒れる司くんは本当に人に好かれる人気者なんだな、とも思いました。他人の顔色を伺いがちな非リアにはない強さだ……。


司くんは人気者で堂々としていて自分に自信があって、(おそらく)真面目で少し自分に自信のないヒロインにとってはきっと眩しい存在なんだけど、(ちょっと回りくどい方法を取りつつ)好きという気持ちを真っ直ぐにヒロインにぶつける司くんとそれにちゃんと応えるヒロインの姿がとっても素敵でした。きっとこれからもお互いに手を引いたり引かれたりしながら2人で歩んでいくのでしょう。かわいいなあ高校生カップル……告白が成功した後に叫び出すのはちょっと勘弁して欲しいけど……。


もうすっかり視線が見守る人になってしまったけど、恋っていいなあ。人を好きになることも、誰かに心を開くことも、誰かの気持ちに応えることも、いくつになっても難しいししんどいし、時に恥ずかしくて怖いけど、でもすごく素敵なことですね。いやーいい話だった。

隣に住むバンドマンに恋をした(された)話

隣人と恋に落ちるって夢だよね。

今、隣のキミに恋をする。CASE3 朝日奈 朔

今、隣のキミに恋をする。CASE3 朝日奈 朔


アズダリに続いて今キミを聴きました。
以下ネタバレを含みますのでご注意ください。



今キミは現在4巻目まで出ているシチュエーションCDシリーズです。以下公式サイトより引用ですが、いやー夢があるー!好きー!相手の一挙一動が気になって仕方ない、そうだよねそうだよね。

今、隣にいる人。それは、もしかしたら運命の相手かもしれない。


「恋をするって、どういう感覚?」

ドキドキして、ワクワクして、ただ会いたくて。小さなことで嬉しくなったり、悲しくなったり相手の一挙一動が気になって仕方がない。

気づけば好きになっていた。ずっと隣に居たあの人を。
これは、6つの「隣にいる存在」をテーマに描く恋をしたいすべての女性に捧げる、究極のラブストーリー。

今、隣のキミに恋をする。|Mintlip



お相手はお隣の部屋に住むバンドマンの朔さん。古来より付き合ってはならない3Bのひとつバンドマン……まじか……と思いながら聴き始めたらやっっっぱりクズじゃんこいつ!おい!女子に対して軽すぎ!

ライブ中の様子から察するに(朔を好きな)女の子大好きキャラのようですが、いやいやその女遊びはタレントとしてというより人として大丈夫なのか。バンドマンだからいいのか。ファンのモブ女子も「朔はそれでいーよー♡」とか言ってるのできっとこれはこれでファンとのいい関係がつくられてるのだと思いますが、こいつ絶対ファンに手出してるだろ。後々やばい画像リークされても知らないぞ。聴き手の不信感の高まりとシンクロするように、お隣さんであるところのヒロインの朔に対する態度、めちゃめちゃ冷たいです。男女の関係に誘われても流されない、どころかキスされたら唇に噛み付く武闘派ヒロイン。いいぞいいぞー!と思いながら気づいたけどこれシチュCDでした。相手との関係こんなに最悪でこの後どうするんだろう……。


「男と女なんて分かり合えない」「俺は一生恋愛なんてするつもりない」「踏み込まない関係でいるのが一番楽」など、朔の言葉の端々からは人間関係に対する根本的な不信感が感じられます。
親がうるさかったから大学に行ったとか、高校時代の彼女の話とか(エピソード自体がめちゃめちゃ辛いのと、いろんなトラウマを刺激されてオタク的にしんどいのでぜひ実物で聴いていただきたい)、聴いていくと朔さんがただチャラくて何も考えていない人ではなく、むしろ意識的にそう見せようとしているだけの、家族のことや自分のことをちゃんと考えている人だと分かってきます。なにこれしんどい。
演じるのが上手すぎて、かつそれがぴったりハマりすぎて、結果的に安心して自分をさらけ出せる場所がどこにもなくなっちゃった人、いるよね。つらいけど生きていけないほどではないし、演じるのをやめるタイミングはもう分からなくて、演じることが当たり前になっているからもう元の自分なんで本当にいたのかすら分からない。
朔さんがヒロインに心を開く決定打が歌詞っていう朔の仕事道具なのも好きです。朔さんチャラいけどバンドや音楽は真面目にやっててそれは純粋にすごいことだし、そんな朔を認めてくれるヒロインがそばに来てくれたことで自分に自信がついていく様子が、ただの恋愛物語ではなく朔の成長物語を見ているようで温かい気持ちになりました。過去の歌詞や歌を嬉しそうにヒロインに見せる朔くん。初恋かよ可愛いな。

実家に行って家族に自分の思いを伝えたことも、自分で作詞した曲を披露するライブに彼女を誘ったのも、過去のトラウマを自分で乗り越えたからなんですよね。頑張ったね……。
ちなみに遊び相手の女の子も一応全員彼氏がいる(後腐れなく遊べる)子に限定しているという、微妙な律儀さもあります。そこは偉い。偉いのか?


個人的に、止むを得ずヒロインの家で一夜を過ごすことになった(※まだ付き合ってない)ときの朔の、彼女の家に対する反応が好きです。「はい図星!」「いくらひとんちっていってもゴミの中で寝るなんてヤダ!」かわいい。捨てるときの分別まで指示してくるバンドマン。細かい。
意外と綺麗好きなバンドマンと意外と生活態度が雑なヒロイン、なかなかいい組み合わせで微笑ましかったです。一昔前ならだらしない男性を女性側がやれやれと(でもどこか嬉しそうに)サポートする、という構図が多かった気がするのですが、おとカレの仁さんといい「仕事に一生懸命であるが故に生活に手が回らない」女子に優しい話が多くなった気がします。いいよいいよー。でも飲みかけのペットボトルはすぐ捨てた方がいいよほんとに。そのうち爆発するからね。

飲みかけのペットボトルを放置してたら爆発するらしいですが、どのくらいの期... - Yahoo!知恵袋


最後にいっこだけ…………
いくら大事な恋人でもライブを放り出すのはダメだぞ〜〜〜!!チャラいキャラとはいえ少なからずガチ恋営業してるだろお前〜〜〜!!愚痴垢大量発生しても知らないぞ〜〜〜!!

りさ子のガチ恋? 俳優沼 (集英社文庫)

りさ子のガチ恋? 俳優沼 (集英社文庫)

アズダリと46億年LOVE

「A’s×Darling TYPE.2 猫谷千草」を聞きました。
※ネタバレを多分に含みますのでご注意ください


A's×Darling TYPE.2 猫谷千草

A's×Darling TYPE.2 猫谷千草

ドラマCD A's×Darling

ドラマCD A's×Darling


ティームエンタテインメントの作品にはあまり詳しくなく、そのうえ全員CDも未聴だったのですが、過去作のおとどけカレシや君恋シグナルがスーパー名作だったことと、シナリオの関さんのこのツイートを見て

まあ買いに行きますよね。


結果、めちゃめちゃ良かったです!仕事してる女子はみんな買って癒されたらいいと思う。
まず千草くん彼女のことめっちゃ好き。何これ。かわいい。すごいかわいい。

「ただでさえ会社から帰ってくるの遅いんだから」

「デザイン会社ってどこもそんなブラックなの?」

(心が痛い)

「自分で選んだ仕事だし、いくら大変だからって簡単に投げ出せないのはわかるけど…」


要所要所の台詞に、心配しつつも彼女の選択や意思を尊重していることがにじみ出ている……。いい子だなあ。

この彼女、初対面の千草くんをいきなり家に連れ込んだり(かなり語弊のある言い方をしているので正確な経緯は聞いて確認してください)社会人の割に結構無防備なところがあるので、心配になるのすごくわかる。千草くんは大学生なので彼女に若干こども扱いされていて、それにちょっと不服そうなそぶりを見せつつ、でも彼女のことが大好きで、それがとても切なくて微笑ましいです。仕事が忙しい社会人女子に聞いて欲しい、そして癒されて欲しい。いいなーこういう関係。
シチュエーションCDって「彼女と一緒にいるときの彼」の様子が描かれている作品が多いと思うのですが、アズダリは結構な割合で「彼女が一緒にいない時」、つまり仕事中や普段の日常が描かれていて、彼女のことを考えて迷ったり悩んだりする様子が新鮮でした。


こういう、彼女のことかわいい、好き、尊敬している、という話がもっと増えたらいい、と思います。おとカレも「仕事を大事にしている彼女を大事に思う」描写があったし。お互いを尊重し合うことから人間関係は成り立つと思っているので、こういう、誰かを大事にすることや誰かに大事にされることの素敵さを描いた話がもっと増えたらいい。


CDに限らず、女性向け恋愛シミュレーションってすごく難しいバランスで成り立っているなと思います。好みもトレンドも細分化される中で、フィクションとしての非現実感と感情移入できる共感性、そしてエンタメ性をすべて成立させることはとても難しい。また、狂愛や異常な愛などといったキャッチーな言葉で飾りつつ、女性側の人格や身体を軽んじたり支配したりするものが結構あって、それってどうなんだろうなーとも思ってしまう。理不尽に痛めつけられたり、無闇に残酷な運命に晒されたり、そういうのもうお腹いっぱいなんです。
(あくまで個人的な話で、ジャンルの存在やそれを好む人を否定する意図はないです。)


そんな中で彼女大好き!を健全に前面に出してくるアズダリ、めちゃめちゃ良かったです。いいよいいよ〜。来てよ優しい愛の時代。


アンジュルム『46億年LOVE』(ANGERME [4.6 Billion Years Love])(Promotion Edit) - YouTube


夢に見てた自分じゃなくても、それぞれが自分と他人を尊重しながらまっとうに暮らしていくのです。今日もね。

好きな服を着ること・「だから私はメイクする」を読んで考えたこと

だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査

だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査

新卒で就職したのは、明確な服装規定はなかったものの、いわゆるオフィスカジュアルが求められる会社だった。
同じフロアには客先に出る業務の人もいて、その人たちはスーツが基本だった。だからそれ以外の人たちもあまり華美な服装はしないでね、というのが、そこに存在する暗黙のルールだった。

明文化されていないもののみんなが守る(そして守らなければひっそりと、だが強く非難される)暗黙のルール、というのは他にもあって、たとえば新人は始業時間の30分前に出社するとか、新人は黒パンプスだとか、今も思うとまったく意味が分からないし守る必要は全くないと断言できるものだけど、当時新人だった私はそれをびくびくしながら守っていた。
その頃おもに着ていたのはナチュラルビューティーベーシックや、時には無印やユニクロのベーシックなラインの、派手でなく体のラインの出ない、無難で、比較的誰にでも似合って、誰からも敵意をもたれない、そんな服だった。
ある日ジルスチュアートの、ボタンにランダムにラインストーンがあしらわれた服(今思い出しても超かわいい)を着て出社したら、同じ部署の女性の先輩が冷たい口調で「その服、会社に着てくるんだ」と言った。
今の私なら迷わず「はい、気に入っているので」と答えるけど、当時社会人になりたてで、最初に就職した会社がすべてで、この会社で受け入れられなければきっと社会のどこにも受け入れてもらえないと思っていた私は、その服をそれ以降着なくなった。

紆余曲折あって今、相当に自由な職場で働いている。服装規定はまったくない。靴が窮屈だからという理由でビーサンで仕事をしている人もいれば、落ち着くからという理由でスーツを着ている人もいる。みんな他人の服装を気にしないし、私も好きな服を着ている。
私はひらひらした服や透け感のある服、キラキラしたモチーフや光沢のある生地が好きでよく着ているので、ときどき「ステージ衣装みたいですね」と言われてしまう。でも、別に嫌味ではない。そう声をかけてきた人はストリートダンサーみたいな格好をしていたりするから。

その人にとって私の服は「ステージ衣装みたい」だし、私はその人のファッションを「ダンサーみたい」だと思う。お互いのファッションセンスはたぶん理解できない。でも、それは仕事をする上では関係ないことなのだ。
そんな当たり前のことに、社会人になって数年経たないと、そして会社を変えないと、私は気付かなかった。

好きな服を着ていると楽しい。
最初の会社では、服は自分を無害な人物だと証明するための、他人のためのものだった。
けど今は、自分の機嫌を上々に保つための、自分のテンションを上げるための、自分のためのものだ。その状態は、思っていたより楽しい。
今日の服イマイチだな、と思うときもあるけど、それも含めて試行錯誤できている状態が、とても楽しい。

別にファッションのプロじゃないし、見た目を武器に生きているわけでもない。でも、自分の一番外側を自分の意思で、自分の好きなようにコントロールできることは、とても楽しくて素敵なことだ。「だから私はメイクする」を読んで、そんなことを考えた。

2018年買ってよかったものコスメ編

先日Twitterのタグでやって楽しかったのでブログでも書きます。

振り返ると毛穴と戦うもの、手間を省けるもの、テンションを上げられるものが多かった気がする。コスメは楽しいな〜。

■リフターナ クリアウォッシュパウダー

リフターナ クリアウォッシュパウダー 0.4g×32包

リフターナ クリアウォッシュパウダー 0.4g×32包

声優の榎本温子さん(好き)がインスタで絶賛していて気になった洗顔パウダー。
常に毛穴と戦っている女なので酵素系の洗顔料は色々試しましたがこれが一番好き。suisai、obagi、パパウォッシュは私には優し過ぎました。
毛穴の悩みって色々あると思うんですけど私はすぐ角栓が出来て毛穴が詰まるタイプの人間で、「落とし過ぎない」を売りにしている製品を使うとすぐ角栓が成長してしまうので洗顔力の強い洗顔料が必須なんですが、これは毛穴をがさっと掃除してくれます。使い始めて2〜3日でだんだん詰まっていた角栓が取れて毛穴が小さくなりました。酵素系はみんなそうだけど、個包装なので旅行にも持って行きやすいところも好き。



無印良品の美白化粧水と乳液とスプレーヘッド(トリガータイプ)

www.muji.net
www.muji.net
www.muji.net

スキンケアにかける手間を極限まで減らしたくて試行錯誤した結果、風呂上がりに口をスプレーヘッドにした化粧水をバシャバシャ→馴染んできたらobagiの美容液→馴染んできたら乳液を塗ってスキンケア終了というフローに至りました。スプレーヘッド便利ですよ、たっぷりムラなく塗れるし蓋を開けて手のひらまたはコットンに出して顔につけるっていう工数が省けるし2秒で済むし。みんな化粧水はスプレーでつけたらいいと思う。



■obagi ビタミンC美容液オバジC10セラム(レギュラーサイズ)

www.obagi.co.jp

毛穴と戦う女の必須アイテム。角栓で黒ずんだ毛穴や開いた毛穴にはビタミンCがいいと聞いて…
結果毛穴が小さくなり肌荒れ(コメドやニキビ)が減りました。好き。



■CLIO シングルアイシャドウC10

さっしーが総選挙で使っていて話題になったコスメ。今更?!って感じですがラメがキラッキラでめちゃめちゃよかったです!ちょっと地味かな、みたいなアイシャドウもこれを上から乗せるだけでキラッキラのツヤッツヤになる。キラキラだけどシルバーっぽいというか鯖っぽいギラギラじゃないのも好き。去年の紅白の安室ちゃんみたいな上品なキラキラ。伝わるかな。
今日働きたくないな〜家出たくないな〜テンション上がんないな〜っていう日にもこれを上まぶたに乗せるとおっ私いけてんじゃない?っていう気分になるので良いです。実際どうかは別として気分を上げるのは大事!!



フーミー マルチライナー comeon

whomee.jp

公式サイトのイガリさんのコメントがまさにそれ!という最高のアイテムです。

目の際部分につければメイク感もおしゃれ感も流行り感も叶います♡

柔らかくて太さもちょうど良くてとっても描きやすいアイライナー。太めに入れてアイシャドウっぽくも使えます。私はもっぱら下まぶたのまつ毛の生え際に入れてキラキラさせてます。絶妙なオレンジベージュがほんっとうに可愛い。ひたすら可愛いです。男性受けは多分よくないけど女子によく褒められます。これも自分のテンションを上げるためのコスメです。1点不満があるのは持ちがあまり良くないことですが、メイク直しで入れるのも楽しいから許せる。



■NARS ザ・マルティプル オーガズム

www.narscosmetics.jp

言わずと知れた名作。色名wwwってなるけどこれでチーク入れると顔が明るくなる、かつゴールドパールが効いてなんとなくおしゃれな顔になる。スティックタイプでぽんぽん塗れるのも楽。アイシャドウにも使えます。アイシャドウとチークに同じアイテム使うと顔に統一感出ていいですね。
こちらもフーミーのマルチライナーと同じく男性受けは多分良くない(パールがギラギラなので…)ですが、メイクなんで自分が楽しければそれでいいんです!



■コフレドール ファストビューティファンデーション

www.kanebo-cosmetics.jp

なんかこれ…広告とかで押されてるのも宣伝されてるのも全然見ないんですけど…コフレドールの隠れた名品だと思ってるんですけどそんなに有名じゃないのかな…
パパっと塗れてそれなりの皮膚になるので平日すごい愛用してます。めちゃめちゃカバー力がある訳でもないしすごい透明感が出るっていう訳でもないまあまあ中途半端なアイテムなんですが、その中途半端さが仕事場にはちょうどいい感じ。肌負担が全くと言っていいほどないのも好き。


思い出しながら書くとたくさんありますね。スキンケアではなくメイクに関していうと、今年は生活環境が変わったこともあり、自分の好きなメイクを楽しめるようになった年でした。今までは全ての人に「嫌われない」万人受けメイクを心がけていて、尖ったメイクや遊び心のあるメイクは控えていたけど、人にどう思われるかを気にして万人に嫌われないように必死になるより自分の好きな自分で堂々と生きていきたいと思うようになりました。怪しい自己啓発本みたいなこと言っててすみません。選んだメイクアイテムにも心境の変化が表れていてちょっと面白かったです。

来年も素敵なコスメに出会えますように。

2018年が終わる

前ブログ書いたの1年以上前らしいよ!こわ!1年めっちゃ速い。

 

2018年何があった?ということにあまりにも無頓着過ぎて怖くなってきたので個人的に振り返っておこうと思います。ただの自己満です。これは私による私のための、私のためだけの文です。

 

■プロアニ13話Dear Dreamer, を見ながら年を越す(1月)

Dear Dreamer, 死ぬほどいい曲ですよ。4ユニット平等に見せ場がありつつリーダーズが目立つ部分もあって、かつ歌詞がとっても素敵。

ツキプロはまあまあ色々ありますが多様性の宝庫だと思っていて、元ニートもいれば施設育ちの人もいて、この間まで超普通の男子高校生でした〜みたいな人もいれば子役からやってる芸能エリートもいて、芸能エリートもツキプロ生え抜きもいれば別の大手事務所出身(色々あった)もいて、一般人出身の人だって金持ちボンボンもいれば母子家庭出身もいて。バックグラウンドも価値観も違う人たちが音楽っていう共通項で繋がって「何度だってやり直して」「僕らみんな大丈夫」と一つのステージで歌ってくれる奇跡。CGが素晴らしいのでツキプロに興味ない人にもぜひ見ていただきたいです。同じダンスでもちゃんと人によって違っていて、ああ…生きてる…って思わせてくれました。客席をがっつり見つめながらやってくれる翼くんのファンサが好きです。その視線の先に超笑顔の幸せな人が確かにいるって思わせてくれるから。

 

■リジェフェスに行く(1月)

今年もクリミナと幽ロマがあると聞いて…なんだかんだ昼夜2公演とも行ってきました。超〜〜〜〜楽しかった!フォロワーさんにもお会いできて幸せな1日でした。スタレボで出てた新人声優!って感じの人が超キラキラしてて、あ〜アイドルってこういうこと〜〜!!と思いました。

なんだかんだ毎年イベントやってくれてるってすごいことですね。奇跡。箱だってギャラだってタダじゃない訳で、イベントってある種企業にとって投資だと思うんですよ。DMMから出資を受けたとはいえきっとまだまだ厳しいであろうrejet様(憶測)にはますます頭が上がりません。舞浜超寒かったけどな。

 

■ツキパラに課金しまくる(2月)

ただただバレンタイン里津花さんが欲しくて。

 

■BBF(Big Bang Fes)に行く(3月)

えっマジフォーとか好きでしたっけ?って思いました自分でも。でもrejet関連の方をフォローしてるとまあまあ頻繁に流れてくるし、曲聞いて見たらめっちゃ好みだし、中の人は信頼できる方(プロ意識的な意味で)ばっかりだし、まあ試しに見てみよう!と思って買ったアニメDVD1,2巻の先行で二日間ともチケットが当たったので行ってきました。結果、超超超楽しかった!です!

シャイ役の豊永さんもブログで書いてらっしゃいましたが、たまたま中の人が全員歌って踊れるという超超奇跡。すごい。奇跡。ハロオタやってるとアイドルのパフォーマンスなんてまあまあ見慣れてるんですが、そこにキャラクター性が加わって、かつ高クオリティで実現されるってすごくないですか? 3時間ずっと夢みたいでした。一番好きな曲「Real?」が流れてユニコが登場した瞬間の「そこにユニコがいる」感動は忘れられません。大河さんの衣装バッサー!で始まったレッドブザービートも。

パシフィコ遠かったし寒かったけどそれも含めて楽しかったです。なおこの8ヶ月後アンジュルムのコンサートで同じ会場に来ます。

 

■S.Q.Sに行く(6月)

はじめての2.5次元。なんとなくプレミアム席で見に行ったら翼くんとハイタッチしてしまってフリーズした。ファンサってこういうことか…これはハマるわ…。

2次元の彼らが大好きだからこそ新しい姿の彼らを見たいと思う一方で、もしイメージと違ったら…と不安に思う気持ちも無きにしもあらず みたいなまあまあめんどくさいオタクの心境で行ったのですがスーパー楽しかったです。演者の皆様がそれぞれのキャラクターを大切にしてくださっているのが分かって(少なくとも私にはそう見えたので)ほっとしたし嬉しかった。そして数々の名曲を死ぬほどかっこよく立体化してくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。これからも見る。

 

ツキプロライブ サマーカーニバルに行く(6月)

富士急めちゃめちゃめちゃめちゃ遠いし梅雨に野外とか正気かよ・・・と思いながら行った。晴れてよかった本当に。入場特典でレインコート配布するよ!って言い出した時はまじふざけんなと思いました。都内から移動すると新宿あたりですでに同志がいっぱいいて面白かったです。

とはいえ会場の遠さも含めて超非日常感あって1日すっごく楽しかったです!普段行かない遊園地、大好きなキャラがたくさんいる園内、オタクらしき女子が大量にいてしかもみんな楽しそう、日射しは強いけど空気が冷たくて澄み渡ってて不思議な場所。大好きなユニット名が刻まれた愛に溢れたステージ、見るだけで泣きそうでした。夜公演のラスト、花火と金銀テープが舞う夜空と眩しいステージを、多分一生忘れないと思います。時々こういう走馬灯に写したい景色が見られるからオタクはやめられない。

また同じ場所であるなら今度はアネッサとユニクロUVカットパーカ持っていきます。男子小学生かってぐらい日焼けしました。

 

■コラボカフェに行く(7月)

クリミナと幽ロマがコラボすると聞いたので…。

過去のコラボカフェといえばうどんにおにぎりをセットにする炭水化物の狂気だったりリキッドシュガーを多用する甘さの暴力だったりすることでおなじみでしたが、明神カフェは普通に美味しかったです。何よりです。

 

■S.Q.S EP2に行く(11月)

6月に行って来たのはEP1だったらしいです。

今回はチケット取るので遅れてプレミアムじゃない普通席でした。とはいえみんな後ろの方まで来てくれるのすごい…優しい世界…。

ストーリーはまあまあ重たくて、パラレルワールドの話なんだけど同じ人が演じてるのでもちろんキャラクターを重ねて見てしまって、見ていて辛くなる場面も結構ありました。特に柊羽。でも最後はやっぱりいい終わり方(ちょっと切なかったけど)をしてくれて、これでこそツキプロ。よかったですねほんと。

2.5次元ってバランスが本当に難しいとつくづく思います。前提としてキャラクターとそれをすでに演じている声優さんがいるから、その後から役をなぞる役者さんは個性を出し過ぎてはいけないのだと思う。でも役者さんってみんな自己顕示欲強そうだから(偏見)それってエゴとの葛藤なんじゃないだろうか。そんなことを勝手に妄想しながら勝手に感謝する観劇でした。どうぶつのサガを完全に立体化してくれてありがとうございます一生ついていきます。

 

振り返ると今年もまあまあ充実したおたくだったようです。ハロプロやCDを除いても色々楽しんでたんだな。来年も素敵な景色がたくさん見られますように。